27Apr
4月24日金曜日、午後6時過ぎ。
私と子どもたちの3人に見守られながら
ふうちゃんは虹の橋へ旅立ちました。
前日の夜から体温が下がってきているのがわかりました。
冷たくなる手足を、一晩中温めてあげました。
辛そうにぐったりとしていましたが、朝と昼の2回お水を飲みました。
前日から私が近くにいないと「にゃーお」と鳴いて呼びました。
側にいても時々顔を上げて、私が近くにいることを確認していました。
夕方の5時頃、呼吸が早くなってきました。
鼻からヒューヒューと音がします。
6時頃、声をかけても触っても、反応がなくなりました。
時々大きく息を吸い込み「はっ」と強く吐き出します。
それを何度も繰り返し、だんだん吐き出す息も弱くなり・・・
そのまま息を吸い込むことはありませんでした。
途中一度だけ、足を走り出すようにキックをしたり、手足をグーッとのばしたりしたのは、苦しかったのかもしれませんね。
乳腺腫瘍の手術をしてから6カ月でした。
あんなに辛い手術をがんばったのに。
3月はじめの検査では、血液検査の結果は良好。「肺に転移したガンの進行はゆっくりですよ」と言われたのに、こんなに早くお別れのときが来るなんて。
いや、確か肺に転移したとき先生は、あと2~3ヶ月と言ったかな。
ふうちゃんにとっては本当に大変な6ヶ月間でしたね。
手術後、再縫合・再入院。退院後は膀胱炎に。
それがよくなったと思ったら、歯茎の炎症でゴハンが食べられず。
お薬で炎症を押さえてやっと食べられるようになったら、肺への癌転移。
くしゃみを連発するようになったなと思っていたら鼻血。
口の横とあごの下に大きなできものができ、時々出血。
3月3日突然ゴハンを食べなくなりました。
それから2週間ほどシリンジで食べさせていましたが、それさえも受け付けなくなったのが3月19日。
その後は水だけで37日間もがんばりました。
どんどん痩せていくふうちゃん。
子猫のように軽く、小さくなってしまいました。
それでも最期まで一生懸命生きようとしていたんだよね。
偉かったね。がんばったね。
ここでちょっと、ふうちゃんとの出会いについて。
ふうちゃんとの出会いは、2002年7月27日。
子どもたちと、普段は行かない公園へなぜかその日は遊びに行こうということになりました。
近くで道路工事をしていて、工事のおじさんが「公園に猫が捨てられているよ」と教えてくれました。
うちには1匹猫がいたので、見ると連れて帰ることになりそうだからいつもなら捨て猫は見ないようにしているのですが、なぜかその日は見ずにはいられなかったんです。
まだ目が開いたばかりだろうと思われる小さな子猫。
いったんはその場を離れたのですが、帰り道アニまるが「お母さん、あの子猫拾って」と涙をポロリと流したんです。
本当は私も、ものすごく連れて帰りたい気持だったので、「わかった。そうしよう!」とすぐに公園へもどり、連れた帰ったのがふうちゃんです。
こんなに小さな子猫をちゃんと育てられるのだろうかと思ったのですが、ふうちゃんの生命力は強く、ミルクをゴクゴク飲んで元気に育ってくれました。3時間おきにミルクを飲ませたり、排尿を促したり、そうやって育てたんだよなぁ。
あれから12年と8カ月。
もしあの時アニまるが涙を流してお願いしてくれなかったら、ふうちゃんはうちの家族にはなっていなかったのでしょうね。
あの日ふうちゃんを連れて帰って本当に良かった。
いまはどうしようもないくらい悲しくて、「ふうちゃん」という言葉を出しただけでも涙があふれます。
朝起きたら一番にふうちゃんを探してしまいます。
窓を開けるとき「ふうちゃん寒くないかな」と思ってしまいます。
そして、「あぁ、そっか。ふうちゃんはいないんだ」と思い出します。
あのフワフワの毛の感触を忘れたくないな。
ふうちゃんがいてくれて、私たちは本当に幸せでしたよ。
ありがとう、ふうちゃん。
本当にありがとう。
そして、虹の橋のたもとでまた会おうね。きっとだよ。
お知らせ
猫闘病日記になりそうだったので、ふうちゃんのこれまでの様子は非公開日記にしていました。
「ネコ 水だけ」とか「ネコ 乳腺腫瘍」で検索してこられる方が多くいらっしゃるようですので、公開させていただくことにしました。
カテゴリー「ネコ」でご覧いただけます。闘病中のネコちゃんの飼い主さんに少しでも力になれることがあるのでしたら幸いです。
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
心からお悔やみ申し上げます。
気になってちょこちょこ見に来てしまいました。
ふうちゃんの最期、うちの実家の猫と似てます。
大好きなご家族に看取られてふうちゃんも安心して逝けたのではないかな、と勝手に想像しています。
Kaboさんもずっとそばについていて、看病していたからお疲れになっているのでは・・・。ゆっくり休んでくださいね。
●キティさん
キティさん自身もまだまだお辛い時期だと思いますのに、お心遣い本当にありがとうございます。
数年前に死んでしまったネコのときには、30分ほど出かけていた間に息を引き取り、最期を看取ることができなかったんです。
そんな後悔は二度としたくなく、ずーっと側にいました。
でも不思議と疲れはないんですよ。
>大好きなご家族に看取られてふうちゃんも安心して逝けたのではないかな、と勝手に想像しています。
そうだといいな~。
私もそう思うようにします。
ありがとう、キティさん。
ずっと気になってました。
ふうちゃん、最期まで頑張りましたね。
Kaboちゃんもお疲れ様でした。
こんなに家族みんなから愛されて、
Kaboちゃんのところへ来て幸せだったと思います。
ふうちゃん、安らかに眠ってね。
ご冥福をお祈りいたします。
●ともこん
気にかけてくれていたんですね。
ともこん、ありがとうm(__)m
かれこれ1週間以上経ちましたが、ふうちゃんのいない生活が不思議です。
どこかで寝ているような気さえしてくるの。
ふうちゃんは幸せだったでしょうかね?
もっと何かしてあげられたんじゃないかと、自問自答の日々です。